水槽内には水草以外にも色を持つものが入る場合があります。


赤と緑は補色関係にありますが、ちなみにこの2つの色の色調を落とした、深緑色と濃い茶色も同じように補色の関係にあります。
従って、深い緑色をしたウィローモスとこげ茶色のアクアソイルアマゾニアは補色関係となり、地味ながらも隠し味的にお互いを引き立て
あっていると思います。

水草のレイアウトを考える場合、こんなことも考えながら底床を選んでみるのも面白いのではないでしょうか。

流木は概ね茶色系統なので、基本的には底床と同様のことが言えると思います。

石については様々な色があり、補色の関係だけでは説明しきれないと思います。
色にしても黒から白まで、茶色もの様々です。
レイアウトを構成する上で岩組という考え方がありますが、本記事では「配色」に
焦点をあてていますので、岩組についてのスタディは割愛させていただきますが、
色という観点からみれば、例えば「黒っぽい石」とか「白っぽい石」は補色とは別の
働きで水景を引き締める効果はあるのではないか、と思います。


水槽の後ろにバックスクリーンを貼る場合があります。デザイン的なことよりも場合によっては水槽の後ろの配線や配管を隠したりという目的も
ありますが、このバックスクリーンの色も配色を考える場合、検討する必要があると思います。

いろいろな絵が描かれているバックスクリーンもありますが、色の効果を考えて緑、青、黒の単色のバックスクリーンでスタディしてみたいと思います。


これは水草と色相が同じなので水草とは色調の差が出る、ということになります。
前述のように色調の違いだけなのでまとまりがあり、落ち着いた感じを出したい
場合など良いかもしれません。



青の場合は緑とは色相が異なります。緑と青は色相環でみると、緑と赤のように正反対
に位置はしていませんが、その中間というか緑から中心に向かって進み、中心付近で
90度曲がり進むと青のところにあたります。

このような配色をL字配色、またはインターミディエィト配色と
いいます。
この配色も、補色ほどではありませんが、お互いの色を引き
たて合うような感じがしますので、変化をつけたい場合は良い
と思います。





黒の場合は、ずばり、引き締め効果が一番だと思います。暗い感じになるかもしれま
せんが、びしっ、と締まることは間違いないでしょう。
以上、水景の配色についてスタディをしてみました。色については体系的に学んだことが無く、この記事を書くに当たり付け焼刃的に
超入門書を斜め読みしただけです。
記述内容には私の感覚的なことだけで学問的には誤りのこともあるかと思いますので、ご指摘頂ければ幸いです。
また、皆さんのご意見、ご感想もお待ちしております。よろしくお願いいたします。


ここでは、水景デザインにおける色の使い方(配色)について考えてみたいと思います。
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