「 Courtyard Garden -坪庭- 」

第2回超小型水槽コンテスト(2001) エントリー作品

アマゾン、ネグロ川をイメージして作りました。
ちょっと変わったレイアウトを作ってみたくて、
この題材を考えつきました。
できるだけわざとらしくない自然な感じを出すのが
難しく、楽しくもありました。



 [コンテスト順位]
   一般審査 11位
   特別審査 10位
   総合順位 11位 

「 船 旅 」

船の置物からインスピレーションを得て作った作品
です。
後ろの石のボリュームをもう少し出した方が山中の
渓谷の感じがより出たかもしれません。



 [コンテスト順位]
   一般審査 9位
   特別審査 9位
   総合順位 9位 


「 Rio Negro 」

こちらは、和風で坪庭をイメージしたものです。
青龍石を中心に置き、前にはウィローモスを、
後ろには緑、赤の有茎草を植え、前面に川砂を
敷いて庭園風の感じを出してみました。



 [コンテスト順位]
   一般審査 4位
   特別審査 2位
   総合順位 4位 

第3回超小型水槽コンテスト(2002) エントリー作品




「 想 (The Simple Heart) 」
 グランプリ受賞

この作品は、本来別の作品を出す予定だったのですが
そちらが上手くいかなかったので、急遽、作成したもの
です。締切まで時間がなかったため、ミクロソラムと青龍
石、枝流木3本を使用しました。

底床は、下草の生長を待つ時間的余裕がないため
リオネグロサンドとし、何も植えずに前面に広い空間を
設けました。その後ろに青龍石と流木を組合わせ、
ミクロソラムを配置しました。

流木、青龍石、ミクロソラム、リオネグロサンドでは
やや色調がモノトーンっぽくなるため、前面に緑の
引立て役として、補色関係にある赤のタイガーロータス
を置きました。

題名の「 想(おもい:The simple heart) 」は
禅でいうところの「無心」、執着のない心、心の最も
根本の姿、というイメージでつけました。

この作品は、前回コンテストに出品したリオネグロの
第2弾として考えました。

今回は、リオネグロサンドを使用し、明るい水景として
誰も知らないカージナルテトラの楽園をイメージしました。

この作品では「遠近感」に注意してレイアウトを作りました。
後ろから前へ南米ウィローモスを活着させた流木を置き、
前面に葉の大きなアマゾンハイグロを、後面に葉の細かい
エロディアを植えて、両者の葉の大きさの対比で遠近感を
出したつもりです。
カージナルは水槽の横を「トントン」と指でつつくと反対方向
へ泳ぐので、そこを狙って動きが感じられるように撮影しま
した。

題名の「 天の星、地の翠 」は、バックの青を夜空に
見立てると、気泡が星のように見えることから、このように
つけてみました。

「 天の星、地の翠 」
 準グランプリ受賞

翠嵐抱幽石 (すいらんゆうせきをいだく)
 5位

この作品は、小ぶりの八海石を何個か使用して作られて
います。正面向かって右奥に、八海石を土留めに利用して
アクアソイルを盛土してあります。


この作品でも「遠近感」を出すため、構想段階では後部
盛土部分に植栽したミニノチドメの葉の小ささと、前面に
植栽したミニマッシュルームの葉の大きさの対比を狙い
としたのですが、なかなか上手く表現ができませんでした。

また、プチナナも石の間に配置しているのですが、いま
ひとつ活かしきれていないというか、狙いが不明瞭に
なってしまったような気がします。

題名の「 翠嵐抱幽石 」は、中国の詩人寒山の詩の一行
「白雲抱幽石」をヒントにして、翠嵐(青々とした山の気配
=ミニノチドメ)が八海石を抱き込んでいる様子を表して
います。