「 朱の輪舞曲 (あかのロンド)   A red rondo
 17×17×17cm


「 月下の二重奏(げっかのデュエット) 」 The duet under the moon
 20×20×25cm


 今回のテーマ「快適」ということについてですが、
やはり、水草は水草らしく、魚は魚らしく、というの
が基本であると思います。そのためには、水草や
魚達が「自然に」、「生き生きと」生きる舞台を作る、
という発想から、自然感や活力を連想させる華や
かな色使い、ということに重点を置いて水景を組み
立ててみました。

 具体的には、水草と溶岩石の細かい配置による
自然感の演出、水草の緑、魚の赤、水槽前面化粧
砂の白という3色を溶岩石の黒で締め、コントラスト
をはっきりさせることによる華やかさの表現、また、
水槽は透明度の高いADAのスーペリアを使用し、
撮影時のバックをブルーのグラデーションとして、
見る人に少しでも水中のイメージを感じとってもらえ
れば、と考えました。 
 応募作の2枚目、3枚目の写真はそういう意図で
撮影しています。

 反省点としては、レイアウト右側ですが石の間に
隙間ができてしまったことです。ここを水草か石で
埋めていれば、更に全体の質量感が増していたの
ではないかと思います。撮影の点では、水槽面への
写り込み防止用に置いた黒ボードが目立ってしまっ
たことです。これがなければ、更に空間的な広がり
が出たのではないかと思います。

  水流の奥深くアルタムエンゼルが棲む聖域を
イメージしてみました。そこで暮らす2匹のアルタム。
月夜に二匹で戯れるその姿は、まるで月下で二重
奏を奏でているかのように見えます。

 ・・・というイメージで組み立てました。流木にモス
を活着させ後景にビピパラ、前景はグロッソ、テネ
ルス、マッシュルームを雑然と植えて鬱蒼とした感じ
を狙いました。

 また、バックを黒にしてストロボは使用せず、照明
を蛍光灯のみとし、やや暗めにして「月夜」の演出を
しています。


 水が少し濁っているのと、アルタムとグリーンネオ
ンの大きさのバランスが取れていないのが気になる
点です。


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